近年、日本国における特許出願件数が減少傾向にあることから、日本企業の技術力、競争力について疑問をもつ発言を聞くことがあります。しかし、特許出願件数の減少は、日本企業が特許出願の意味について真剣に考え、無駄な出願を抑制してきた結果であり、日本企業の技術力が落ちてきたものではない、と考えます。企業における特許出願の意味は、「他社を牽制する」といったネガティブなものから、「ロイヤリティ収入の確保」や「事業利益の最大化に貢献する」といった前向きな、より積極的なものへと変化しています。
また、海外に目を向けると、例えば中国における経済発展の減速感、イスラム諸国の政情不安定などを受け、諸外国の経済成長の勢いが弱まることもあります。しかしながら、これらは一時的なものであって、東南アジアをはじめとする成長市場における動向には目を離すことができず、これらの成長市場における知的財産権の存在意味は、益々、高まってくることでしょう。
セリオ国際特許商標事務所は、このような内外国の情勢を踏まえ、お客様にとって真に有効な権利取得・権利活用の途を模索し続けています。単なる代書屋としての弁理士ではなく、知的財産権のプロフェッショナルとして付加価値を付けるべく事案に真摯に向き合い、企業の発展を知的財産権から支える弁理士として、日夜、活動を繰り広げています。
企業の視点から、最も好ましいと考えられる権利取得・権利活用の途を探り続け、お客様に「新しい何か」を提供できるプロフェッショナル集団として存在し続けていきたい、と考えています。
2015年10月吉日
セリオ国際特許商標事務所